自治労会館助成研究報告集『2023大阪ダブル選以降の「維新」政治と大阪の自治-大阪・関西万博、3度目の都構想、そのあとに来るもの-』

本冊子は一般財団法人自治労会館2023年度研究助成費を活用した研究報告書です。

最初に当センタースタッフによる研究報告レポートを掲載しています。

前著『「維新」政治と民主主義』以降、2024年10月に行われた総選挙では、与野党逆転となったにもかかわらず、日本維新の会は議席を減らすなど、維新現象に新たな動きが生じています。また、吉弘憲介・桃山大学教授が、大阪市決算の分析を通じて、「財政ポピュリズム」という観点から大阪維新の会の政策を読み解く著書を出版されるなど、維新研究においても新しい知見が蓄積されてきています。

こうした状況を踏まえ、本研究報告レポートは、大阪・関西万博の開催準備段階の問題点の分析など、2023年4月の大阪ダブル選挙以降の維新政治の動向全般を検証し、あわせて維新政治に代わる大阪の自治と民主主義運動への展望を考える内容といたしました。

また、こうした研究テーマを深める取り組みとして開催した2回の公開講座の記録を「付属資料」として掲載しています。あわせて当センターの機関紙『フォーラムおおさか』に連載している「大阪の自治ダイアリー」をこの間の年表代わりに再掲しています。

ご高覧いただき、ご批判やご助言を賜れましたら幸甚です。